臨床成績

ENVISION試験
24ヵ月中間解析
安全性

 

有害事象の概要

本試験における全ギブラーリ群の有害事象は、オープンラベル継続投与(OLE)期間のデータカットオフ時までに、94例中90例(96%)に認められ、主なものは注射部位反応、悪心、疲労、上咽頭炎、頭痛などであった。

二重盲検期間+OLE期間(データカットオフ時まで)における有害事象の概要

  ギブラーリ/
ギブラーリ群(n=48)
プラセボ/
ギブラーリ群(n=46)
全ギブラーリ群(n=94)
すべての有害事象 47(98) 43(94) 90(96)
10%以上に認められた有害事象
注射部位反a) 19(40) 16(35) 35(37)
悪心 21(44) 11(24) 32(34)
疲労 12(25) 10(22) 22(23)
上咽頭炎 11(23) 11(24) 22(23)
頭痛 12(25) 7(15) 19(20)
尿路感染 9(19) 8(17) 17(18)
上気道感染 6(13) 10(22) 16(17)
嘔吐 7(15) 8(17) 15(16)
下痢 7(15) 7(15) 14(15)
腹痛 7(15) 6(13) 13(14)
リパーゼ上昇 6(13) 6(13) 12(13)
便秘 6(13) 4(9) 10(11)
インフルエンザ 5(10) 5(11) 10(11)
注意すべき有害事象
肝関連有害事b) 9(19) 8(17) 17(18)
腎関連有害事c)
すべての事象 12(25) 9(20) 21(22)
血清クレアチニン値の上昇
又はeGFRの低d)
13(27) 8(19) 21(22)
重篤な有害事象 15(31) 13(28) 28(30)
重症の有害事象 13(27) 14(30) 27(29)
投与中止に至った有害事象 1(2) 2(4) 3(3)
試験中止に至った有害事象 1(2) 2(4) 3(3)
死亡 0 0 0

例数(%)

ギブラーリ初回投与からデータカットオフ日(2020年6月24日)までの安全性データ。

a)
注射部位反応には、MedDRAのhigh-level injection-site reactionsという用語に含まれるすべての有害事象を含む。
b)
肝機能障害には、SMQの薬物関連肝機能障害に含まれるすべての有害事象を含む。
c)
腎関連有害事象には、SMQの慢性腎臓病に該当するすべての有害事象を含む。
d)
このカテゴリーには、血清クレアチニン値又はeGFRの変化が、血中クレアチニン値の上昇、eGFRの低下、慢性腎臓病として記録された患者のサブグループを含む。
Ventura P, Bonkovsky HL, Gouya L, et al.
Liver Int. 2022;42(1):161-172. より改変 (本試験はAlnylam Pharmaceuticalsの支援により実施された)