適応となる患者
適応とならない患者
特定の背景を有する患者
腎機能障害患者
- ギブラーリの臨床試験において、重度の腎機能障害患者(eGFR<30mL/min/1.73m2)は除外されており、ギブラーリ投与によるリスクは不明であることから設定しました。
肝機能障害患者
- ギブラーリの臨床試験において、中等度及び重度の肝機能障害患者[アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)>基準範囲上限(ULN)×2、総ビリルビン(TBL)>ULN×1.5、国際標準比(INR)>1.5のいずれかに該当]は除外されており、ギブラーリ投与によるリスクは不明であることから設定しました。
妊婦への投与
- 妊婦を対象とした試験は実施しておらず、妊婦に対するギブラーリ使用のデータは限られています。
- ウサギでの生殖発生毒性試験において、母動物で毒性を示す用量のギブラーリを妊娠ウサギに皮下投与した際に、胚・胎児発生に対する直接的な有害作用は認められませんでした。
- ウサギにおいて着床後胚損失率の高値及び骨格変異などが認められましたが、これらの所見は母体毒性に続発した間接的影響と考えられました。
授乳婦への投与
- 授乳婦を対象とした試験は実施しておらず、ギブラーリのヒト母乳中への移行及び哺乳中の児に対する影響に関するデータは得られていません。
小児等への投与
- ギブラーリの臨床試験において、小児等に関するデータは得られていません。
高齢者への投与
- 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら投与してください。
患者又はその家族への説明
ギブラーリによる治療開始に先立ち、患者又はその家族に対して、ギブラーリの有効性、予想される副作用、副作用対策など、治療上のリスクとベネフィットを十分に説明し、同意を得てください。
<参考>
患者又はご家族への説明にあたっては、「ギブラーリによる治療を受ける患者さんへ」をご活用ください。
※画像をクリックすると、PDFを閲覧・ダウンロードできます。
投与前に行う検査
肝機能検査
- ギブラーリ投与開始前に肝機能検査を実施してください。
- ギブラーリ投与時のリスクとして、トランスアミナーゼの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるため設定されました。
詳細は適正使用ガイドをご参照ください。
「ギブラーリ 適正使用ガイド」を ダウンロード